時代

2008年03月22日

私たちの開花予想をからかうかのように、花を開かなかったおかめ桜も
春の暖かさと、お花見の人たちにはかなわなかったようで、あっという間に満開です。 
真っ赤だった蕾は桃色の花になり、風に揺れるその姿はとても可憐です。時代

 ところで、今、星ヶ山のレストランでは立派な段飾りのお雛様が展示されています。
パティシエでありオーナーの愛娘は数年前に嫁ぎ、そして、シェフである長男にも、今年待望のお嫁さんが来ます、
もう、行き遅れを心配することもないオーナーは、「お雛様は3月いっぱい飾るぞ・・・・」 
 時代この段飾りのお雛様は、女児誕生のお祝いに、昭和5年から飾られました。昭和初期、戦争、好景気、めまぐるしく成長していく時代を見つめ、そして平成へと、2つの時代を経たとは思えないほどきれいな姿を残しています。  時代  時代  時代

母親がきっと大事にしていたのでしょうね、そして、娘が嫁ぎ行くとき、
これからの娘の新しい人生の中で、起きるかもしれない災いを吸い取っておくれと雛人形にその願いを託し 花嫁道具と共に持っていかせたのでしょう。


人形一体一体の顔は穏やかで、屏風、箪笥、長持ちなどの 雛道具はまるでアンティークなミニチュアのように精巧です。よく戦時下で焼けなかったな~ぁ
三代の家族に受け継がれて来たこのひな壇を見ていると過ぎてきた歴史 人の繋がりを静かに感じます。

そして今 星が山にやってきた、このお雛様が、これからは、オーナーの待ちに待った二世帯家族を見つめ続けていく事でしょう 

おかめ桜は満開になり、かわいい青葉も顔を出し始めました、今年のおかめ桜もあと少し

お雛様は3月いっぱいですよ、見に来てな~ぁ。



Posted by hosi at 22:14│Comments(0)
 
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