パンドラと竜馬

2010年09月28日

体力で家業を支えたオーナーの過酷な夏も終わり、唯一ほっとする孫と過ごす時間とテレビの「竜馬伝」
其の竜馬がもたらした文明開化の一端に刺激されたか、幼い頃、曽祖父に聞かされていた人車鉄道を
薄れていく記憶をたどりながら 復元してしまった。その名も豆相人車鉄道・・・
豆相、相模から伊豆あたりを示すものだったのであろう。
新橋、横浜間を開通した鉄道は、その距離を伸ばし国府津までとなったが、その先小田原から熱海までは
険しい地形のため開発がなかなか進まなかったみたい。
当時、熱海は良い温泉の町として、療養に利用されたが、その交通手段は馬車鉄道か人力車。
雨が降ればぬかるみ、馬の糞害で不衛生、多くの人々がこの鉄道の開通を熱望していたようです。
資金不足で夢かなわなかったところへ、鉄道王として知られている 実業家で、自らも結核療養を必要とする、雨宮敬次郎の案で人車鉄道の運行が始まった。平坦な道はいいけれど、上り坂は乗客も降りて車両を押す、下り坂はジェットコースターを思わせる勢いだったのではないでしょうか・・
こちら当時は鉄道に乗れる裕福な人も少なく、乗客より車両を押す人件費の方が高くつき10年ほどで人車は幕を閉じました。少し待てば電車が開通するかもしれなかったのに、困難を何とか切り開こうとする人々の姿に心動かされますな。
小田原を切り開こうとした人々の思いを経験したく オーナーは作っちゃいました、人車を。


たくさんの人たちに味わってもらおうと 試乗会兼お披露目イベントも行います。興味のある方是非ご連絡を




☎ 0465-28-1122  


Posted by hosi at 17:32

桜 一番

2010年03月24日

星ヶ山の春を告げるおかめ桜も葉桜になった今、
日本列島の半分くらいの位置にある、我が宿「星が山」周辺は厚手のコートが邪魔になってきました。
星が山名物 おかめ桜は地域の人たちのおかげであちこちに植えていただき
今では根府川の名物になりつつあります、 
でも今年は つぼみが膨らみ始めた頃、雪が降り、週末だというのに雨続きで皆さんに可憐な姿をお見せできないかと心配していました。でも「桜」という言葉は不思議ですね、日本人の心に春を感じさせてくれるのか、雨にもかかわらず、多くの方々にお花見に来ていただき大盛況でした。
今年は、レストランに設置された、人形アーティスト達の手作りの、まるでテレビの「日本昔話」から飛び出してきたような「花咲じいさん」と花吹雪も話題の一つでした。
          (画像をクリックして!!)→

この人形つくりはこの後も続くそうで、次回はどんな人形が皆様をお迎えすることでしょうか??お楽しみに。



恒例のおかめ桜祭りイベントも、今年は 当館をご利用になっている方々のアマチュアバンド、地元のフラガール、シンガーのボランティアによる参加型イベントとなり、お祭りを盛り上げていただきました。何時までも余韻の残る楽しいひと時でした。同じ様な趣味をお持ちの皆様、来年はご一緒にどうぞ。




ところで、久しぶりに hama1の扉を開けたら とても充実したサイトになっているのにビックリ。
インターネット技術の進歩はすごいわ!!
 皆さんも、星ヶ山のホームページもご覧になっていただいていると思います、ありがとうございます。仕事とはいえ、独学で毎日のサイトの更新をしてくれるスタッフにも頭が下がります。
我々の様な、小さな自営業にとってインターネットの普及は神様です・・・(*^_^*)
でもこのありがたい技術の裏返しがあるということも最近知りました。
それが口コミや掲示板です。
4~5年前に当館をご利用になった方が、私たちの御もてなしに、ご満足いただけなかった心情を ある比較サイトに投稿されました。そのご意見は、我々の更なる向上に、とてもありがたく受け止め
サービスの改善に努めてきたのですが、そのサイトが今も消えることなく残っています。
 調べてみるとこの比較サイトの口コミは、サイト管理者の都合以外では消せないシステムのようです。
投稿された方は今もご不満をお持ちなのでしょうか???
またお暇な時に一度、お越しいただけないかな・・・

  


Posted by hosi at 14:33

植物版 「醜いアヒルの子」

2008年11月10日

先週末の雨で 星が山の自然は一気に秋の色が濃くなりました・・・
都心に比べると マフラー一枚ほど暖かい星が山の木々は あまり紅葉しないのですが、
これからしばらくは 対面する山の斜面が銀杏の葉の紅葉で 黄金の斜面に変身しますよ。
農薬などを極力使わない星が山の 植物はとても元気です、特に雑草がface13
せっかく造ったハーブ園も、バラ園も、雑草達に進入されてしまいました・・トホホ・・・・
ところがオーナーあきらめず、今年は、寒さの中で気品を漂わせながら咲く、名前も素敵なクリスマスローズを
たくさん植えました。その美しい姿を見せ始めたらブログでお知らせしますね。

クリスマスローズも素敵なのですが、
最近、星が山でスンゲー花が咲きました。
数ヶ月前、雑草咲き乱れる一角に、支柱にもたれかかった1m弱の木が植わっていました。
場違いなところに目障りに植わったこの木は、あっち言う間に1.5m、茎も2cm位だったのが5cmくらいに成長。
手を広げ始めた枝は セロリの株のような薄気味悪さ、まるでアマゾンの不気味な植物と化していました。
そしてその木は 2週間ほど前には 3mと巨大化・・まるでアウターリミッツの世界(?)
〔クリックしてください 大きくなります〕
益々巨大化する自分の体を支えられず、今はお辞儀状態・・・・
どうなんだこれから・・・・抜いちゃおうか??
そんなことを考えていた矢先の先週末  薄いピンクの大きな美しい花が咲き始めました。
名前を調べたら なんと 「皇帝ダリア」というすばらしい名前の花でした。

まさに「みにくい柳の子」でした・・・

晩秋のメッセンジャー ボージョレーヌーボ解禁も間近、 星が山はしばらく大人のムードです。  


Posted by hosi at 17:30

和がれる時

2008年09月05日

夏休みをあと少し残した時期の大雨、驚きましたね、 お元気ですか?

星が山のサブスタッフとして土日を過ごし始めて6年、あっという間でした。
初めて無人駅の改札口から一歩根府川に足を踏み入れた時から、コンビニが一軒も無い町に不安を感じた旅人がたくさんいるでしょう・・・私もその一人でした。
でも、「星ヶ山」での四季を重ねるごとに、都会の忙しく過ぎてゆく24時間とは違った、
自然が教えてくれる24時間を楽しむようになりました。
 でも最近気が付いたんです、「星が山」をやさしく包んでくれていた自然は 根府川のほんの一部だということに。
それを教えてくれたのが、機会在る事に、散策に連れ出してくれたオーナーでした。
 駅周辺は目の前に広がる相模湾、少し上がって行くと、コンビニは無いけど根府川銀座(笑)といわれるメインストリート、そこから道を少しそれた所に、朝日が美しく差し込む様子に見入ってしまうお寺の境内。それを過ぎると木漏れ日の中で、川つりを楽しめ、マスを焼く香ばしい匂いのマスつり場、そして上り坂進んでいくと、違う世界に飛び込んでしまったのかと思うような、我が、「離れの宿、星が山」・・・・・ここまでが私の知っている根府川の自然。
今回、私の知った根府川の本当の自然は、星が山の敷地内に流れる 冷たく美しく澄んで流れる白糸川を作り上げた、滝と林道でした。
車で源流まで上り進んでいくその途中に、しばし続く竹林のまっすぐに伸びたすがすがしい風景、進んでゆくにつれて観光バス乗っているような気分で山道を楽しみ、ふと空気がさわやかに感じられ、ゴーゴーと音が聞こえたところが滝ツアーの始まりでした。
後はもう、滝の存在に驚かされながら、オーナーの後を追いかけて進むのに必死でしたが、
季節を少しずれて咲く玉アジサイ、名前のわからない色鮮やかなトンボ、夏の茶花「金水引」・・・・手付かずの自然を楽しむことができました。
オーナーは、今、子供のときから見てきたこの美しさを壊さないように、そして「星が山」を通じて、多くの人に伝えたいと少しがんばっています。
いつか、星が山をご利用の方々に「滝を楽しむツアー」としてご紹介できたらと思っています。

  


Posted by hosi at 16:55Comments(4)

時代

2008年03月22日

私たちの開花予想をからかうかのように、花を開かなかったおかめ桜も
春の暖かさと、お花見の人たちにはかなわなかったようで、あっという間に満開です。 
真っ赤だった蕾は桃色の花になり、風に揺れるその姿はとても可憐です。

 ところで、今、星ヶ山のレストランでは立派な段飾りのお雛様が展示されています。
パティシエでありオーナーの愛娘は数年前に嫁ぎ、そして、シェフである長男にも、今年待望のお嫁さんが来ます、
もう、行き遅れを心配することもないオーナーは、「お雛様は3月いっぱい飾るぞ・・・・」 
 この段飾りのお雛様は、女児誕生のお祝いに、昭和5年から飾られました。昭和初期、戦争、好景気、めまぐるしく成長していく時代を見つめ、そして平成へと、2つの時代を経たとは思えないほどきれいな姿を残しています。      

母親がきっと大事にしていたのでしょうね、そして、娘が嫁ぎ行くとき、
これからの娘の新しい人生の中で、起きるかもしれない災いを吸い取っておくれと雛人形にその願いを託し 花嫁道具と共に持っていかせたのでしょう。


人形一体一体の顔は穏やかで、屏風、箪笥、長持ちなどの 雛道具はまるでアンティークなミニチュアのように精巧です。よく戦時下で焼けなかったな~ぁ
三代の家族に受け継がれて来たこのひな壇を見ていると過ぎてきた歴史 人の繋がりを静かに感じます。

そして今 星が山にやってきた、このお雛様が、これからは、オーナーの待ちに待った二世帯家族を見つめ続けていく事でしょう 

おかめ桜は満開になり、かわいい青葉も顔を出し始めました、今年のおかめ桜もあと少し

お雛様は3月いっぱいですよ、見に来てな~ぁ。
  


Posted by hosi at 22:14Comments(0)